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Nexus 5にSPモードが対応

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2月27日より、GooglePlay版のNexus 5に対応した専用SIMがイー・モバイルより提供開始されます。
イー・モバイルから販売されていたNexus 5でなくても、月額2980円2年縛りでIMEI縛りのNexus 5のみ使える安価なサービスが提供されます。
IMEI縛りについては、『IMEI(製造番号)の先頭8桁が以下に該当しない場合、本サービスはご利用いただけません。
「35213606~」、「35824005~」 IMEI(製造番号)は設定>端末情報>端末の状態 の「IMEI」でご確認いただけます。』と明記されています。特定APNへの接続を、携帯電話端末の製造番号IMEIのホワイトリストで管理するのはSPモード接続と同様です。

音声通話ができるのと、Softbank網が良好な地域ではそれなりに使えそうなのが楽しみで、契約しようかと思っていました。

ところが本日、Google Play版のNexus 5で、ドコモのSIMを使っていて、moperaUでなくSPモードでもつながるようになりました。
Screenshot_20140224212127

SPモードというプロバイダサービスは、ドコモ販売のスマートフォンと、他キャリアでSIMロック解除に対応した端末でのみ利用できるサービスでした。
Google Play販売のSIMロックフリー端末での接続にも開放しました。元々、ドコモでは、moperaUスタンダードプランで、様々なSIMロックフリー端末に公式に全て対応していました。パケット定額の範囲に公式に収まるのが納得できる点です。非公開APN接続ではなく、公開されています。

ただ、moperaU接続だと、せっかくIMAP対応したドコモメールの設定移行ができませんでした。SPモード接続が必要なのです。
Screenshot_20140224212050

そういう意味で、歓迎できる出来事です。

まあ、当たり前のことがようやくできるようになっただけなのですけれど、なかなかそうならずにいたことのひとつが改善したわけでしょう。
プレスリリースくらいさっさと出してほしいところではありますけれど。SPモードサービス開始初日のように一日だけつながったけど、単に設定ミスで、すぐ塞がれるのはもう勘弁ですね。



現行品のSDHC(4GBや8GBなど)をacecard3.com経由HP200LXで使う手順

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Adr_sdcf2


Akabekoさんに聞かれたついでに、少し現行品を試してみました。

すでにHP200LXで正常に認識するフラッシュカードを持っていて、Cドライブにacecard3.comをコピーして環境を作れる方限定の話です。
SDHCは4GBでも8GBや16GBでもかまいません。適当に余っているものか、入手性の良いものでいいでしょう。

ヨドバシやAmazonで普通に買えるカードアダプタで、HP200LXで安定して動くものというと、残念ながらacecard3.com経由になってしまいます。

手元で安定して動作しているものとしては、

SDHC用として、

SANWA SUPPLY SDXC用CF変換アダプタ ADR-SDCF2

microSDHC用として、

PhotoFast Micro SDHC >> CF変換アダプタ CR-7100

が現在新品で入手可能です。(アフィつきリンクなので、うっとうしい方は型番から検索しなおしてください)

アフィなしヨドバシのページだと、SDHC用として、
サンワサプライ SANWA SUPPLY
ADR-SDCF2 [ SDXC用CF変換アダプタ]

となります。

さて、4GB SDHCも、4GB microSDHCも、そのままではHP200LXで認識しないので、acecard3.comドライバをCドライブに、別の直接認識するカードからコピーして、c:\config.sysで、
device=c:\acecard3.com /SDP
と組み込んでやる必要があります。

acecard3さえ組み込んでおけば、あとは適切にフォーマットしたSDHCカードやmicroSDHCカードが使えます。

以前は、WindowsではEASEUS Partition Masterを使ってみたりしましたけれど、フリーな反面、広告が鬱陶しいので、アンインストールしてしまいました。
Windows XPの時代も終わって、今ではWindows8.1です。少なくともWindowsVista以降のバージョンを使っていることが多そうです。
手元でとりあえずUSBメモリカードリーダーをさしたのもWindows7 PCでしたから、diskpartを使ってみることにします。Vista以降で使えたと思います。Linuxのfdiskみたいなやつです。

まず、コマンドプロンプトを管理者として実行します。

diskpartコマンドは、コマンドを実行して、diskpartプロンプトでひとつずつコマンドを入れていくか、
echo list disk | diskpart
のように放り込むか、

テキストファイルでコマンドを用意しておき、
diskpart /s dplist.txt
のように使うかです。

たとえば、4GB SDHCなら、diskpartプロンプトに入って、
list disk
ディスク番号を確認、たとえばUSBリーダーで接続したSDHCが1だったら、
select disk 1
clean
create partition primary
select partition 1
active
format fs=fat
assign
exit
のようにコマンドを打っていく感じです。

手元に、8GBのSDHCカードがあります。これをHP200LX用の4GBカードにしてしまうことにします。

「dpfat.zip」をダウンロード

diskpart用のスクリプトを置いておきます。中身は、

dplist.txt 何番のディスクか確認用
dpfat1.txt 4GB以下SDHC用1番ディスクフォーマット
dpfat2.txt 4GB以下SDHC用2番ディスクフォーマット
dpfat3.txt 4GB以下SDHC用3番ディスクフォーマット
dpfatov1.txt 4GB超SDHC用1番ディスクフォーマット
dpfatov2.txt 4GB超SDHC用2番ディスクフォーマット
dpfatov3.txt 4GB超SDHC用3番ディスクフォーマット

たとえば4GB超SDHC用1番ディスクフォーマットのスクリプトは、disk 1として認識されたディスクを、8GBや16GBのSDとみなし、問答無用に完全消去し4GBパーティションを切ってFATでフォーマットし、activeフラグを立てます。

まずは、管理者として実行しているコマンドプロンプトで、スクリプトを解答したフォルダに移動し、
diskpart /s dplist.txt
と実行します。ディスク番号を表示させるだけのコマンドです。

Diskpartlistdisk

この例では、disk 0はPC内蔵SSDで、WindowsOSやユーザーデータの入っているもので、disk 1が今回フォーマットしようとしている8GB SDHCです。

disk 1用のスクリプトを使用します。4GBでなく、元は8GBなので、dpfatov1.txtを使います。
ちなみに中身は、

select disk 1
clean
create partition primary size=4095
select partition 1
active
format fs=fat
assign
exit
です。

管理者権限のコマンドプロンプトで、スクリプトを解凍したフォルダに移動して、
diskpart /s dpfatov1.txt
と実行し、
しばらくフォーマットした後、diskpartを終了して、コマンドプロンプトに戻れば終了です。

エクスプローラーで4GBのリムーバブルディスクが現れます。LXのカードのバックアップからコピーしてやれば、完成です。

現在新品販売中の(acecard3.com経由で使える)SD-CFアダプタ、mtc MT-CFSD

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前回現行品のSDHC(4GBや8GBなど)をacecard3.com経由HP200LXで使う手順では、Cドライブにacecard3.comさえコピーできれば、サンワサプライのSDXC用CFアダプタがHP200LXで安定して使えていると紹介しました。
今回は、秋葉原や日本橋(なんば)で、安く売っているノーブランドのSDXC-CFアダプタを試した場合の話です。
Dsc_0175

品物は、「6TH GENERATION Extreme CF Adapter」とパッケージに書いているSDXC-CFアダプタです。
これまで、DeLOCKのはだめで、PhotoFast Microのは使えるという感じで、秋葉原で見かけてもやや躊躇する手のものでした。
サンワサプライのADR-SDCF2がとても良好に使えているのに気をよくして、調達してみました。
秋葉原なら、あきばお~や、
テクノハウス東映他、
大阪にっぽんばしならPCワンズとか。

amazonならNo brand EXTREME CF アダプター UDMA TYPE II SD / SDHC から CF 変換 アダプター パッケージ品あたりで、@memory他がマーケットプレースに出しているようです。

日本では、mtcSDXCカード対応 SDtoCF変換アダプタ MT-CFSDとして扱っているようです。
サンワサプライで売っているのと同様、TYPE-IIですから、CF-PCカードアダプタもTYPE II対応のものが別途必要になります。

サンワサプライADR-SDCF2と比べると、販売価格が約半分程度なのが特徴です。ぼくの調達したものは、今のところ順調にHP200LXで使えています。acecard3.com必須ですが、SDHCを使えます。
もちろん、acecard3.comがなくてもまっさらなCドライブで認識する2GB SDの方が低リスクなのは間違いないですけれど、そのためのアダプタは販売終了して何年も経ちます。入手不能です。

Dsc_0174

現在新品が販売されている、このSDXC-CFアダプタなら、acecard3.com経由で、SDHC(4GBや8GBなど)をLXで使えます。パーティションは4GB以下にしないといけないのは、前回エントリでフォーマット方法を説明した通りです。

実売千数百円です。、これに4GB microSDHCや8GB microSDHC、なら数百円でしょう。4GB SDHCや8GB SDHC、16GB SDHC(あくまでLX用に4GBでパーティションフォーマットするのであまり大容量の意味はないです)でも使えると思いますけれど、microSDHCより全体に価格は高めです。それでも、アダプタとSDHCで千数百円から無駄に大容量を買っても二千数百円ですから、85MBのフラッシュパッカーに20万円していた頃と比べると、誤差の範囲だと思います。


BlackBerry Q5にストラップ取り付け

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以前は快適に使えていたBlackBerry Q5
ですけれど、いつの頃からか、メールをプレーンテキストのまま送れなくなっていました。
原因は分からず、結局k-9 Mailをインストールしてそちらを使うことになりました。BlackBerry Q5はAndroidアプリが使えるので、こういう時にとても助かります。ブラックベリーインターネットサービスを契約しなくても使えるのもありがたいです。

20140412_200502_android

そんなわけで、快適なQWERTYキーボード入力を楽しめるBlackBerry Q5です。サブには最適です。日本語変換がATOKに比べると賢くないけれど、日本語も標準で入力・表示ができるので、すぐに使える小箱です。

常用していると、ストラップホールがないのが気になります。まあいいや、作ってしまえ。

まずは、オープナーを使って、パキパキと裏蓋を剥がします。両面テープで貼りついているので、こじって開けます。
20140412_190311_android

かなり簡単に開ける方です。

適当な位置に、ピンバイスで穴を開けます。BlackBerry Q5は軽いので、裏蓋に二つ穴を開けて通すだけでよいだろうと見当をつけます。

20140412_194044_android

1mmのピンバイスで何度か穴を開け、適当な大きさに広げます。ヤスリでバリを取ります。

20140412_194258_android

適当なストラップを通し、裏蓋をパキパキとはめてやれば完成です。

20140412_194342_android

これでまた、楽しく使っていきます。

VPS引越し先、どこがサービス良さげか、横並び比較評価してみると…

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現在、クララオンラインと、DTi erversmanのワンコインサーバーを契約しています。今月の一大ニュース、OpenSSLの脆弱性(HeratBleed)について、4/8にtwitterのタイムラインで知り、クララからのメールで内容と具体的な対応手順がわかり、ああyum updateでいいんかいと思ったわけです。

現在、サーバーの引越し先を探していて、ワンコインサーバーで一通り試して、まあどこでもいいやと思っていたところでした。

問題は、「【重要】OpenSSL 脆弱性への対応のお願い」というメールがServersMan@VPSサポートから届いたのが、4/23だったということです。
即日連絡が来て、具体的な手順まで明快だったクララオンラインのサービスですが、長年クララと契約していて、当たり前に感じていたのですが、もしかしたらそうでもないのかも、と気付いたところです。

そういうわけで、引越し先として想定していたメジャーな低価格VPSのサイトをのぞいて見ます。

VPS(仮想専用サーバ)のさくらインターネット
→4/10 【重要】OpenSSL1.0.1に含まれる脆弱性について _ さくらインターネット
VPS(仮想専用サーバー)ならカゴヤ・ジャパンの「カゴヤ・クラウド/VPS」
→4/15 【お知らせ】【重要】OpenSSL脆弱性に関する注意喚起 _ 新着情報 _ レンタルサーバー・ホスティングならカゴヤ・ジャパン
ConoHa _ VPSは、まだまだ楽しくなる。
→4/10 OpenSSLに含まれる脆弱性に関するご注意 _ ConoHa
VPSならDTI|月額467円(税抜) メモリ1GB|ServersMan@VPS
→4/23 【重要】OpenSSL 脆弱性への対応のお願い | アナウンス一覧:ユビキタスプロバイダ DTI
お名前.com VPS|月額896円(税抜)からのVPS(KVM・Hyper-V)
→4/8 OpenSSL 1.0.1に含まれる脆弱性に関するご注意 _ インフォメーション _ メンテナンス情報一覧 _ レンタルサーバーなら お名前.com
NTTスマートコネクトの仮想専用サーバー[スマートコネクト VPS]
→4/15 OpenSSLの脆弱性に関するご案内
スペック - CloudCore VPS|KDDIウェブコミュニケーションズ
→4/18 KDDI ウェブコミュニケーションズ - 【重要】オープンソース暗号化ソフトウェアライブラリ OpenSSL の脆弱性に関する当社サービスへの影響について
SPPDレンタルサーバー VPS:KVM採用で月額891円
→4/15 新着情報の詳細 -- SPPDレンタルサーバー
Flex Mini|仮想共有サーバ|サービス|クララオンライン
→4/9 OpenSSL の脆弱性 (CVE-2014-0160) に関する注意喚起|お知らせ|クララオンライン|カスタマーサポート
ABLENET VPS|転送量無制限・即日試用可・WindowsServerも選べる格安VPS
→ 該当お知らせみつけられず
VPS(仮想専用サーバー)_クラウドなら安心と信頼のWebARENA(ウェブアリーナ) _ VPS_クラウド
→4/9 OpenSSL脆弱性の注意喚起と対応のお願い _ 公式 WebARENA(ウェブアリーナ) _ レンタルサーバー,VPS,クラウド,メールサーバー, 専用サーバー,データセンター
FC2 VPS-格安で安心の仮想専用サーバーVPS
→ 該当お知らせ見つけられず
GMOクラウドのVPS 月額1008円から
→4/8 OpenSSL 1.0.1に含まれる脆弱性への対応のお願い | GMOクラウド VPS
VPS(Super VPS Linux) _ レンタルサーバーなら低価格・高性能のServerQueen
→ 該当お知らせ見つけられず

サイトの公開情報をちょっと探しただけなので、サービス契約者にはもっと適切に案内があったのかもしれないですけれど、こうやって横並びで比較できるのは良い機会でした。

こうしてみると、お名前.com、GMOクラウド、クララ、WebARENAはセキュリティ対応のサービスが良く、
さくらインターネット、ConoHaは対応が遅い、
カゴヤ・クラウド/VPS、NTTスマートコネクトVPS、SPPDレンタルサーバー VPSは失格、
KDDI CloudCore VPSもまるで失格、
DTI ServersMan@VPSは失格どころか話にならない駄目さ、
ABLENET VPS、FC2 VPS、ServerQueenは決して近寄ってはいけない、
と結論付けられます。

えっ、これだけで評価するなんてヒドイ!?

いやいや、twitterのタイムラインでデマかホントか分からない情報を入手し、VPSサービスベンダーの公式サイトをチェックして、お知らせや障害情報で見つけられない時点で、今回のはまずいでしょう。メールで連絡が来て、そのリンク踏んでその通りにサーバー設定変更とか、やっちゃいけないことだよね。ユーザーサポート専用サイトにログインしないと情報がないのも違う気がするなあ。
さくらの評判が良かったので第一候補、カゴヤが第二候補、Conohaが第三候補だったけど、評判の悪いGMO系から選ぶかなあ。

安心の高速microSDHCブランド Sandisk エクストリームプロ microSDHC UHS-I カード 8GB実売価格低下

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てるすたえきちょに教えてもらったのですが、Sandisk エクストリームプロ microSDHC UHS-I カード 8GBの価格が、発売時の半分程度まで下がっています。ヨドバシで2000円程度です。

HP200LXで、acecard3.comをCドライブに入れられる環境がすでにあるなら、このmicroSDHCは4GBパーティションFATフォーマットして使うのに、良い選択肢だと思います。

もちろん、8GB microSDHCなら、安価なものは数百円で入手可能です。速度や品質はそれなりだったりします。

Sandisk エクストリームプロ microSDHC UHS-I カードといえば、最速高品質のブランドです。実際、PCにさして、大量のファイルを書き込んでも、あまり待たされずにすむのは快適なものです。
フルバックアップも苦になりませんし、現在使っている環境のコピーをまるまる用意するのも簡単です。

ヨドバシ.com - サンディスク SANDISK SDSDQXP-008G-J35 [microSDHCカード]【無料配達】
amazon.co.jp - SanDisk Extreme Pro microSDHC UHS-I カード Class10 8GB SDSDQXP-008G-J35
SDSDQXP-008G-J35 国内正規品永久保証 ☆¥100メール便対応商品! _ Micro SD_SDHC_SDXC _ Micro SD_SDHC_SDXC _ フラッシュメモリカード _ PCパーツと自作パソコン・組み立てパソコンの専門店 _ 1's PCワンズ

というわけで、おすすめです。


アダプタについては、現在新品販売中の(acecard3.com経由で使える)SD-CFアダプタ、mtc MT-CFSD こばこのひみつ

フォーマット手順は、現行品のSDHC(4GBや8GBなど)をacecard3.com経由HP200LXで使う手順 こばこのひみつ
です。

国立国会図書館デジタルコレクションのしあわせ

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使い倒せ、国立国会図書館デジタルコレクション - ITmedia eBook USERという鷹野 凌さんの記事がITmedia eBook USERに掲載されました。

Digidepo_949194
(国立国会図書館ウェブサイトから転載)

国会図書館、保護期間満了のデジタル資料について転載申し込みを不要に -INTERNET Watchという記事が出たときにもっと調べておけばよかったな、なんにしても分かりやすい記事が掲載されて助かります。

国立国会図書館の2014年5月1日ニュース(プレスリリースではないようです)に、国立国会図書館ウェブサイトからのコンテンツの転載手続が簡便になりました|国立国会図書館―National Diet Libraryと告知され、詳しくはサイトポリシー | 国立国会図書館-National Diet Library:をご覧ください、となっています。

なんだかわかりにくいですけれど、国立国会図書館ウェブサイトからのコンテンツの転載手続が簡便に | カレントアウェアネス・ポータルの方には、もう少しわかりやすく記載されています。


カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。


国立国会図書館ウェブサイトからのコンテンツの転載手続が簡便に
Posted 2014年5月1日

2014年5月1日から、国立国会図書館ウェブサイトのコンテンツのうち、著作権保護期間を満了と明示している画像については、転載依頼フォームからの申込みが不要となりました。

国立国会図書館ウェブサイトからコンテンツの転載(画像、文書、記事、データ等の復刻、翻刻、掲載、放映又は展示等)を行う場合には、転載依頼フォームにより、あらかじめ国立国会図書館に申し込みが必要な運用としています。

このたび、以下の(1)、(2)に該当するコンテンツ(画像)については、転載依頼が不要となりました。

(1)「国立国会図書館デジタルコレクション」または「近代デジタルライブラリー」に掲載したデジタル化資料のうち、転載したい画像を画面の右側に表示した状態で、左側に表示される書誌情報の公開範囲が「インターネット公開(保護期間満了)」となっているコンテンツ

(2)次の電子展示会に掲載している、当館所蔵資料のデジタル画像
ディジタル貴重書展
日本の暦
近代日本人の肖像
写真の中の明治・大正
国立国会図書館60周年記念貴重書展

なお、画像以外の説明文の利用や電子展示会の一部又は全部の構成を再現するような利用については、申込が必要となります。

なるほど、今までは、
著作権保護期間を満了と明示している画像でも、


国立国会図書館ウェブサイトからコンテンツの転載(画像、文書、記事、データ等の復刻、翻刻、掲載、放映又は展示等)を行う場合には、転載依頼フォームにより、あらかじめ国立国会図書館にお申込みください。状況により回答までに日数がかかる場合もございますので、余裕を持って申請していただきますよう、お願い申し上げます。
不明な点は、webrepro@ndl.go.jpまでお問い合わせください。
転載に係る条件は次のとおりです。
使用した画面が国立国会図書館ウェブサイトから転載したものであることを明示すること。
使用した画面を使用する目的以外の目的に使用しないこと。
なお、ご依頼の内容によっては、ご希望に添いかねる場合もございますので、あらかじめご了承ください。

となっていたのが、申込不要となるとのことです。
…そんなあたりまえのこともできていなかったの!?
って言うか、「使用した画面を使用する目的以外の目的に使用しないこと。」ってナニ!?(恐らくは、転載依頼フォームの「2.転載先の名称等(必須)」にある、「刊行物(DVD等の電磁的記録媒体を含む。)」「放映」「展示会、プレゼンテーション等」「ウェブサイト」「上記以外例:○○の包装紙」のことを指しているのでしょうか)

でもまあ、今月からあたりまえのことがあたりまえにできるようになったわけです。すばらしいです。

早速ためしてみます。国立国会図書館デジタルコレクション
ええと、「三浦梅園」で検索して、おお!玄語が図も含めて見られるよ!すげー!
PDFでダウンロードもできるよ!って、20ページまでしか一気にPDFダウンロードできません。だめじゃん。腐ってるよこのシステム。

何度かに分けてPDFダウンロードしようとして、苦痛になってやめました。

ええと、じゃあ考え方を変えて、一部だけダウンロードして転載するような使い方ならどうかな。
「道元」で検索してみます。

永平元禅師清規 : 冠註. 乾

赴粥飯法の五観の偈のページです。

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(国立国会図書館ウェブサイトから転載)

おお。いいね。
これは 『永平元禅師清規 : 冠註. 乾 図書 道元 述[他] (出雲寺文治郎, 1882)』という図書ですけれど、これ以外にも1984年や1987年のものもあり、そちらを見ると、五観の偈にもごそごそ注釈が書かれています。面白いな。

では、「正法眼蔵」で検索です。
公開範囲 インターネット公開(保護期間満了)
のものを探します。明治の図書と、あ、大正15年のもあるぞ。
正法眼蔵 図書 道元 撰 (鴻盟社, 1926)』です。明治のはカタカナだったけど、こちらはひらがなになっていてまだ読みやすいかな。

Digidepo_1018721
(国立国会図書館ウェブサイトから転載)

現成公案だけPDFでダウンロード。これならPDF3ページ分で済みます。

こういうデータだと、SONYのデジタルペーパーDPT-S1も意味がありそうですね。

PCの画面でしばらく読んでみます。いいね。
でもまあ、こういうのだとテキストやePubの方が便利ですけれども。

検索結果が1000件までしか出ないとか、PDFダウンロードが20ページまでとか、使いにくい制限をもう少し実用的にしてくれるといいなと思う一方で、国立国会図書館がぐっと身近に感じられるようになって、ありがたいです。

検索して、恐る恐る中身を開いてみる、あの図書館のドキドキが、なんてたくさんの知らない本があるんだろうというワクワクが、ここにはあります。

テキスト派のためのクラムシェル激安ノートPC、HP Pavilion 10-f000。SSD換装まで。

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HP Pavilion 10-f008AUを発売日に注文しました。本日実機が届きました。
Hp10f00

HP Pavilion 10-f000シリーズは、非常に低価格な10.1インチワイドAMD A4-1200 APUのファンレスノートPCです。Windows 8.1 (64bit)プリインストールですが、メモリは2GB オンボード (1066MHz,DDR3L SDRAM)です。320GB HDD(SATA, 5400回転) が入っています。

昨年発売の、HP Pavilion10 TouchSmart 10-e000の方は、タッチパネル対応でした。APUなどの基本スペックはほぼ同様で、【Hothotレビュー】日本HP「HP Pavilion10 TouchSmart 10-e000」 ~ネットブックの置き換えに最適なお手軽タッチ対応モデル - PC Watch.htmでもレポートされています。

Windows8.1搭載ネットブック、というのが的を射ています。プロセッサはXP時代のネットブックよりは速いようですけれど、Core iはもちろん最新のAtomにも負けています。3Dグラフィックは最新Atomより上のようですけれど。

HP Pavilion TouchSmart 10-e000はタッチパネル対応ですが、今回のHP Pavilion 10-f000は、タッチパネル非対応です。その分重量が1.28kgから1.1kgに減っています。
それだけでなく、細かい点が変更されています。液晶画面は光沢から非光沢になっていますし、キーボード手前のトラックパッドは左右独立のクリックボタンが付き、右クリックやダブルクリックも問題なくなりました。レビューで不評だった光沢筐体の指紋の付きやすさも、トップカバー/パームレスト/底面には、指紋がつきにくいテクスチャーデザインを採用して改善しています。
激安ノートPCなのに、地味に改善し、それもクラムシェル非タッチ用途に合わせて、液晶画面やトラックパッド操作についてきちんと見直しているのは好感が持てます。

一番の特徴は価格の安さで、33800円(税別)というのは、Windows8.1のノートPCとしてはあきれる安さです。しかも、6/1までに購入すると、5千円のキャッシュバックキャンペーンの対象となっていました。なんじゃそりゃの安さなので、とりあえずポチってみました。
Windows8.1タブレットPCは持っていますし、Windows7レッツノートSX2も現役で使っています。iPadや7インチAndroidタブレットもあります。けれど、最近の使い方で言うと、Centos6.5サーバーの設定や、Raspberry Piのsshでの設定をPCでしています。タブレットは、そういう用途には使いにくいです。クラムシェルノートPCが望みです。

レッツノートR7を愛用していた身からすると、HP Pavilion 10-f008AUは、重量1.1kgはちょっと重いです。あと150g軽ければいいのに、と思わずにはいられません。もっとも、150gの差は冷静になれば、価格からすれば頑張った方のようにも思えます。R7プレミアムエディションの10分の一の値段ですから、150g程度はまあいいかと思うべきなのかもしれません。

そうすると、あとは使い物にならないくらい遅いのかどうかというのが気になる点です。HDD容量は十二分にあると思います。メモリは2GBで増設できないのはちとつらいかもしれません。でもそれはWindows8.1(64bit)だからであって、Ubuntuでも入れてそちらを使えば十分すぎるメモリのようにも思えます。Windowsでもどうせcygwinとブラウザとファイラーとエディタを使うのですし。大きさや形状は良いですし、キーボードは悪くないです。実機を手にして、ファンレスでこのキーボードでクラムシェルっていいねえ、と思ってしまいました。
トラックパッドも、あきらめて外付けマウスを用意していたのですけれど、マウスなしで普通に使えます。HP Pavilion TouchSmart 10-e000シリーズとこんな細かい点の仕様が変わっていたのは正直驚きました。

遅いのはご愛嬌です。とは言え、ストレージはさすがになかなかの遅さです。
Crystaldm_default


さて、メモリ増設できないのは仕方ないです。HDDだけでも早速換装してみることにします。CFD販売 TOSHIBA製SSD2.5inchSATA512GBを調達しておき、EaseUS Todo Backup Freeをインストールします。SSDをCenturyのケースに入れて、USBでつなげてディスククローン作成してみます。

窓の杜からEaseUS Todo Backup Freeをダウンロードしてインストールします。
最初エラーが出たものの、2-3度やり直したら無事ディスクごコピーできたようです。なんでエラーかわかりませんが、外部給電できないSATA2.5ケースだったからかもしれません。納戸からアダプタを引っ張り出すのが面倒で手元のものを使いました。
Diskclone

では換装です。まずひっくり返して、キーボードマークのついたネジ二つを外します。
これでキーボードがペリペリはがれるので、フレキシブルケーブルを慎重に抜きます。
Hp10f04

キーボードの下のネジを外します。HDD表記を2本、その他もすべて外します。
Hp10f03
下の小さいフレキも念のため抜きましたけれど、HDD換装には関係なかったようです。つけたままで大丈夫でしょう。

ひっくり返して、筐体底面のネジをすべて外します。
奥の二つのゴム足をべりべりはがし、その下のネジも外します。
Hp10f02


本体背面の4つのネジも外します。これで分解できるようになります。
Hp10f01

プラのコジアケでぺりぺりはがすと中身が丸見えになります。
Hp10f05

問題なく開腹できました。ノートPCとしてはかなり簡単な方でしょう。
Hp10f06

HDD固定ネジを2本外して、HDDを引き抜きます。
Hp10f07

HDD固定金具を4本のネジを外して、SSDに付け替えます。
Hp10f08

SSDの裏表をコネクタを見て合わせて付け替えます。
Hp10f09

SSDをはめて、2本のネジで固定します。
Hp10f10

これでHDDからSSDに換装ができました。
Hp10f11

ここから元通り組み立てます。パカパカ閉めて、キーボード下のネジを締め、キーボードフレキをさして固定し、キーボードをパチパチはめて、筐体底面と背面のネジを締めます。ゴム足を貼り直せばできあがりです。
Hp10f12

電源投入、換装成功のようです。

Crystaldm_ssd

ああ、ストレージがまともな速度になりましたね。

ちなみに、この状態で総重量を量ってみました。
Hp10f13

1.046kgと出ました。まあいいかな。

環境設定をしながら、このエントリもHP Pavilion 10 Notebook PCで作成、投稿しています。

深夜になりました。ファンレスのノートPCの唯一の騒音源、HDDをSSDにしてしまうと、無音!です。静かに使える上品なノートPCになりました。いいね。


☆ ぬ~ ☆さんのapptoutをWindows8.1(64bit)で使う

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HP Pavilion 10を快調に使いだして、はたと困ったのは、64bit版Windows8.1で16bit DOSプログラムが動作しないことでした。そういえば、レッツノートSX2でもそれを嫌って32bit版でセットアップし直したのでした。

Windows8.1(64bit)で16bit DOSプログラムを動かしたい場合、三つほど方法がありそうです。

1. 別のOSを入れる
2. DOSBOXを使う
3. Win32版などの動作するプログラムに変更して使う

というわけで、Ubuntuを入れて、そちらも設定してみました。apptoutはLinux版があります。Ubuntuはなかなか快適に使えています。でも、Windws8.1(64bit版)を使いたい場合は、他の方法にする必要があります。
DOSBOXはCPUエミュレーターによるDOS環境ですから、速度はやや遅くなります。でもDOSBOXも簡単で、ダウンロードリンクページからWindows用リンクをたどってダウンロードし、インストールすれば環境は出来上がりです。0.74が最新でした。
ユーザーフォルダのAppData\Local\DOSBoxフォルダの、dosbox-0.74.confの末尾に、
[autoexec]
mount D D:\
のように追記すれば、ドライブをマウントできます。
あとは、16bit DOSプログラム(apptout.exeなど)を動かすバッチファイルを用意しておき、
c:\dosbox\dosbox D:\appt\box1.bat -exit
のように呼び出せば済みます。(そのパスがCに自動マウントされるのでDだとパスそのままでBATが利用できます)

さて、今回は三つ目の、16bit DOSプログラムからWin32用プログラムに乗り換える話です。
といっても、他のプログラムではなく、apptoutをWindows8.1(64bit版)でも動作するようにコンパイルしてやるだけです。

apptoutは、Linux用ソースが林 光一郎さんのK's Indexソフトウェアダウンロードのページで公開されています。
apptout-0.86b.tar.gz (30KB)
apptout-0.86b-1.src.rpm (33KB)
apptout-0.86b-1.i386.rpm (30KB)

このうち、今回はapptout-0.86b.tar.gzを使います。
Centos6.5の環境で試すと、
$ wget http://www005.upp.so-net.ne.jp/khayashi/apptout-0.86b.tar.gz
$ tar zxvf apptout-0.86b.tar.gz
$ cd apptout-0.86b
$ make
で実行ファイルができました。

Windowsでは、MinGW-w64という、お手軽にgccでWindowsの実行プログラムをコンパイルできる環境を使ってみます。

sourceforge.netの該当ダウンロードページに行ってみると、
Looking for the latest version? Download mingw-w64-install.exe (169.9 kB)
というリンクがあるのでそこからインストーラをダウンロードします。そしてインストールです。
インストールパスが長たらしくて面倒そうだったので、c:\mingw64に変更だけしてインストールします。

さて、コンパイルです。
K's Indexソフトウェアダウンロードのページのapptout-0.86b.tar.gz (30KB)をダウンロードして、解凍します。
HP Pavilion 10の場合は7zipがインストールされていたので解凍できました。適当な解凍ツールで解凍します。lhazでも解凍できました。解凍先を、ドライブルートにしておくとコマンドが楽です。
たとえばD:\直下に解凍すると、
D:\apptout-0.86b
というフォルダに解凍されます。

さて、先ほどのMinGWインストールフォルダの、mingw-w64.batを実行します。するとPATHの設定が自動でされたコマンドプロンプトが開きます。
Apptout3201_2

ここで、
D:
CD \apptout-0.86b
mingw32-make
Apptout3202_2

と打てばコンパイルされ、実行ファイルapptout.exeが生成されます。
ずいぶん簡単ですね。

この実行ファイルはWindows(32bit)実行ファイルで、Windows8.1(64bit版)でもそのまま実行可能でした。

日記(時記メモ)やスケジュール同期を、LXのSDをRaspberry Piにさして自動実行する

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Raspberry Piはちっこくて可愛いコンピュータです。自宅サーバー用途や子供用パソコン組み立てを念頭に調達したものの、自分で色々設定するのが面白く、現在はHP200LXの持ち歩き母艦として設定しています。
Raspilx01

HP200LXからmicroSDを抜いて、Raspberry Piにさして、ラズベリーパイの電源を入れれば、なにもタッチしなくても、自動で時記メモを同期し、Googleカレンダーに追加登録されている予定をHP200LXのAppointmentsにマージしてくれます。
Raspberry Piのインターネット接続は、有線LANもしくは無線LANで行います。自宅やホテルの有線LANか、Android携帯電話のテザリングでOKなように設定済みです。

こうして、重いPCやタブレットいらずで、HP200LXとインターネット上のデータのやり取りをしています。時記メモのテキストは、もちろんPCやAndroid携帯電話とも同期されるようになっています。LXでテキストを打って、それをどこでも使える、Googleカレンダーに予定を登録したら、LXのAppointmentsで見られる、という環境がRaspberry Piというわずか45gの名刺サイズコンピュータで実現しています。
Raspilx09


大まかな実現手順としては、
Raspberry Piの入手、初期設定
Bittorrent SyncをRaspberry Piにインストール
Raspberry Piに必須ツールをインストール
apptoutのRaspberry Piでのビルド
同期用のスクリプトをRaspberry Piに設定
VPS(ワンコイン税別467円)契約し初期設定、Bittorrent Syncのインストール(自宅PCのみで行う場合は不要)
動作確認
といった感じです。LXを実用で使うために、無駄に色々やっている感じで楽しいです。


まず、Raspberry Piの入手です。日本だと、アールエスコンポーネンツ2012年4月16日から扱っています。当初は入手性が悪く、そもそもの目的である教育用用途が先だろうと手を出さなかったのですけれど、今では在庫も安定し、Amazonでも普通に安くPrime対象で売っているので、お遊びに一つと調達しました。注文して翌日に届きました。

Raspberry PiのストレージはSDカードです。手持ちの余りSDカードを見ると、8GBのよさげなのが一枚見つかったので、それを使います。OSは英国ラズベリーパイ財団の公式サイトからダウンロードします。
Raspberry PiにUSBキーボードをさしてHDMIケーブルでテレビにつなげて使うなら、NOOBSを入れてOSを選んでセットアップすればいいのでしょうけれど、うちのテレビはピタゴラスイッチや0655やふしぎだいすきやモリゾーキッコロなどの録画番組閲覧用になっています。他に液晶ディスプレイは嫁さんのMac mini専用のものしかありません。それにこのところVPSのLinuxサーバーの設定をやっていたので、ごく自然にLANケーブルだけつないでディスプレイもキーボードもつなげていない状態で初期設定を行います。これも簡単にできます。

Raspbian(Debian Wheezy)が色々設定するとき楽そうなので選びます。imgファイルの入ったzipをダウンロードするのですけれど、Firefoxだとうまくかず、Chromeでダウンロードし直しました。zipファイルが普通に解凍できたらダウンロード成功です。出てきたimgファイルを、WindowsならWin32DiskImagerでSDカードに書き込みます。LinuxやMac OS Xならdd一発です。他にも方法は色々あるようです。
SDカードをRaspberry Piに差し込んで、電源用のmicroUSBケーブルをさせばOSは自動的に起動します。

あとはLinuxサーバーの初期設定とやることは大きく変わりなさそうです。有線LANケーブルをRaspberry Piにさせば、DHCPでIPが自動設定されます。自宅のルーターのWeb管理画面から割り当てられたIPを見て、sshでRaspberry Piにつなげます。ぼくはcygwinですけっれど、puttyとか他のターミナルソフトでもお好みのsshクライアントで、標準のport 22でつながります。初期ユーザーはpi、初期パスワードはraspberryです。

sshでつなげると、raspi-configを実行するように促されますので、素直に、
raspi-config
します。
テキストメニューから、expand_rootfsとchange_passとchange_localeとchange-timezoneを実行します。piユーザーのパスワードは必ず変更します。標準のままで裸の状態でインターネット接続してルーターのポートを開ければ、ボットにされてしまうでしょう。

まずは、
$ sudo apt-get update
でアップデートします。
$ adduser
でユーザーを新規に作成します。piユーザーは削除するわけですが、その前に、新規ユーザーで一通り動くか動作確認します。そういえば、startxしてないなと、初めてごそごそテレビにつなげます。あれ、X上がらない。
piユーザーを削除する前に、ググッてみると、Raspberry Pi 初期セキュリティ設定など - 屋根裏Linuxがヒットします。屋根裏Linuxさんのページを見て、新規ユーザーを設定します。なるほど、これならpiを消してもいいな。うーん勉強になるなあ。

ところで、Raspberry piの初期設定でググると、日本語ページが多数ヒットします。どれもわかりやすいです。実に情報豊富です。先達が沢山いるって楽だなあ。無線LANの設定などは、ググれば良いでしょう。

さて、今回はHP200LXのデータの同期です。

Armなので、Dropbox公式Linux用クライアントで同期というわけにいかず、Dropbox-Uploaderを使うかと思っていましたけれど、せっかくなので、「データはあなた自身のもの。安全で、制限のないファイル同期。クラウドは必要ありません。」のBitTorrent Syncを試すことにします。

安全かどうかはよくわかりませんけれど、面白そうで、Arm用BitTorrent Sync バイナリも配布しているからです。

日本語のインストール手順ページもありますし、ユーザーガイドのPDFもあります。BitTorrent Sync バイナリをダウンロードして解凍し、実行するだけというお手軽さです。設定はWeb画面でできます。楽なものです。

WindowsやMac OS XやAndroidやiOSのBitTorrent Syncも用意されていて、それぞれ簡単に設定できます。同期対象フォルダをピアごとにいくらでも追加していけます。
ノードごとに、好きに同期フォルダを追加できます。Raspberry Piには時記メモとAPPT.ADBとスクリプトの入ったフォルダだけ同期フォルダに追加します。

Dropboxより便利かも。容量制限ないし、でかいフォルダも小さいフォルダもいくつでも同期設定追加して、ノードごとにどれを同期するか選べるわけだし。Dropbox以外で問題だった、Syncがなかなか始まらなかったり完了してなかったりして面倒なことになるようなことも、Bitttorrent Syncではありません。DropboxとBittorrent Syncだと甲乙つけがたいな。
根本的に、クラウトサービスのDropboxとP2PのBittorrent Syncは異なります。クライアント/サーバーをインターネット上で便利にしたクラウドサービスは、データはクラウト上のサーバーストレージに実体があります。Dropbxの場合、この実体のコピーが各クライアントに配信されます。peer to peerのBittorrent Syncはクラウドはありません。データはBitttorrent Syncをインストールしたノードの同期フォルダに実体があります。
つまり、全部のノードの電源がオフのとき、1台だけ電源入れても、同期することができないわけです。逆に、電源を全部切るかBitttorrent Syncを全部アンインストールすれば、クラウトに自分のデータが残っていたりしないわけです。

Dropboxは便利です。同じように、いつでもBittorrent Syncで同期できるようにするために、ワンコインVPS上にもBittorrent Syncを入れてみます。x64のバイナリを入れるだけで、普通に使えます。VPSでもダウンロードして解凍、実行するだけですけれど、iptablesでパケットを通してやります。

大喜びで色々Bittorrent Syncを試していて一つ失敗したのは、Blackberry Q5にAndoridアプリのBitttorrent Syncを入れて同期できるじゃん!と遊んでいたら、同期ファイルの一つがなぜか同期先で巨大同期途中ファイルに化けてしまいました。Blackberry上でのAndroidアプリ稼働は100%ではないことを忘れていたための失敗です。Blackberryでは通常同期は停止しておきます。

Raspberry Piでのbittorrent Syncインストールは、
$ wget http://download-lb.utorrent.com/endpoint/btsync/os/linux-arm/track/stable
$ tar zxvf stable
です。
設定は、
$ mkdir .sync
$ vi sync.conf
実行は、
$ /btsync
です。そのままサービスが上がった状態になります。
で終了させたいときは、
$ killall btsync
です。
標準では、http://(Raspberry PiのIP):8888/
で設定ができます。sync.confに書かなくても、このWeb設定画面から同期フォルダの追加が行えます。

Bittorrent Syncが動いていれば、Raspberry Piへのファイル転送も実に簡単になります。同期用のスクリプトをノートPCで書いて、同期フォルダに入れれば、すぐにRaspberry Pi内の同期フォルダに反映されます。こりゃ便利だぜ。


Bittorrent Syncまでできれば、あとはLXのSDを自動で読み込む設定をすればいいのです。

必要なツールをインストールするのも、Debianならでは、apt-getで簡単に入れられます。
$ sudo apt-get install nkf
$ sudo apt-get install wget
$ sudo apt-get install usbmount

ああ、なんて楽なんだ。debian最高。

時記の転送なら、あとコピーするスクリプトを書くだけですけれど、Appointの同期もする場合はapptoutをコンパイルします。
手順は前回のエントリの通りです。
$ wget http://www005.upp.so-net.ne.jp/khayashi/apptout-0.86b.tar.gz
$ tar zxvf apptout-0.86b.tar.gz
$ cd apptout-0.86b
$ make
で、apptoutの実行ファイルが生成されます。

Raspilx11


HP200LXのmicorSDをRapberry PiのUSBにアダプタに入れてさしたら、自動でコピーするという動作は、usbmountの設定で行います。
適当に、cpするスクリプトを書いて、放り込みます。


#!/bin/sh
sleep 5
cat /media/usb0/MEMO.TXT >/home/kobako/hw/LX/MEMO.TXT
nkf -w80 -Lu /media/usb0/MEMO.TXT >MEMO.TXT
perl /home/kobako/hw/LX/add0h_lf.pl MEMO.TXT >newmemo.txt
nkf -w80 -Lu /home/kobako/hw/MEMO.TXT >>newmemo.txt
sort -r newmemo.txt >MEMO.TXT
uniq MEMO.TXT >newmemo.txt
nkf -s -Lu newmemo.txt >MEMO.TXT
cat MEMO.TXT >/home/kobako/hw/MEMO.TXT
sync
sudo -u kobako /home/kobako/btsync
sudo -u kobako /home/kobako/hw/appt/g2lx.sh

こんな感じで、lxpi2bits.shを書きます。kobakoが新規で作ったRaspberry Piのユーザー、/home/kobako/hwはBittorrent Syncの同期フォルダです。
USBメモリは、
/media/usb0
に自動マウントされます。utf-8の環境で動かすためにnkfを使いましたが、基本catしてsortしてuniqするだけです。

$ chmod +x ~/hw/LX/lxpi2bits.sh
$ sudo cp ~/hw/LX/lxpi2bits.sh /etc/usbmount/mount.d/10_autocopy

Raspberry Piは持ち歩いて使うときだけ電源を入れてネットワーク接続する運用なので、このスクリプトの中でbtsyncを起動しています。init.dに入れてもいいでしょう。init.d用スクリプトはjack.minardi.org Replace Dropbox with BitTorrent Sync and a Raspberry PiSet-up a Raspberry Pi with dynamic IP and Bittorrent Syncにあります。

Raspilx13

g2lx.shはapptoutで予定をLXのApptBookに追加するスクリプトです。


#!/bin/bash
if [ -e /media/usb0/_DAT/APPT.ADB ]; then
# APPT.ADBのあるSDがUSBにささったら
cat /media/usb0/_DAT/APPT.ADB >/home/kobako/hw/appt/APPT.ADB
cd /home/kobako/hw/appt
rm *.ics
rm *.ICS
rm *.csv
rm *.CSV
wget http://www.google.com/calendar/ical/(カレンダーのダウンロードリンク)/basic.ics
# LXのAppointmentsとGoogle Calendarのシンクロ
# appointmensのデータをCSVへ
YYMM=`date '+%y%m'`
./apptout -a -g$YYMM01 -x/home/kobako/hw/appt/APPT.ADB >appt.csv
./apptout -e -g$YYMM01 -x/home/kobako/hw/appt/APPT.ADB >>appt.csv
nkf -W -w80 -Lu basic.ics >ggl.ics
nkf -S -w80 -Lu appt.csv >apptu.csv
perl /home/kobako/hw/appt/ics2csv_lf.pl ggl.ics >ggl.csv
# シンクロ GoogleCalendar to LX
perl g2lx_lf.pl ggl.csv apptu.csv addapptu.csv addevtu.csv
nkf -W -s -Lu addapptu.csv >addappt.csv
nkf -W -s -Lu addevtu.csv >addevt.csv
# 新adb生成
./apptout -xAPPT.ADB -iaddappt.csv -oupappt.adb -a
./apptout -xupappt.adb -iaddevt.csv -onewappt.adb -e
rm upappt.adb
cat newappt.adb >APPT.ADB
# sudo cat newappt.adb >/media/usb0/_DAT/APPT.ADB
sudo cat newappt.adb >/media/usb0/nAPPT.ADB
#
# シンクロ LX to GoogleCalendar
perl g2lx_lf.pl appt.csv ggl.csv addggl.csv addgevt.csv
perl lx2gcal_lf.pl addggl.csv >qaddggl.ics
perl lx2gcal_lf.pl addgevt.csv >qaddgevt.ics
nkf -wS qaddggl.ics >addggl.ics
nkf -wS qaddgevt.ics >addgevt.ics
sudo cat addggl.ics >/media/usb0/addggl.ics
rm newappt.adb
sync
else
echo "/media/usb0/_DAT/APPT.ADB not found."
fi

みたいな感じで、大昔のエントリのバッチファイルをシェルスクリプトにしただけです。

USBメモリに書き込めるようにするには、
$ sudo vi /etc/usbmount/usbmount.conf
で、
FS_MOUNTOPTIONS="-fstype=vfat,iocharset=utf8,codepage=932,uid=500,gid=500,dmask=0000,fmask=0111"
とかそんなんでしょうか。

これで、同期PCやMacの電源を入れっぱなしにしておけば完了です。
Raspilx02

でも、ここはやはりVPSを立てて、同期用に設定します。

VPSはDTi Serversman VPSなら500円以下です。性能も十分で、問題ありません。
VPSは契約して、OSは適当にCentos6.5あたりにして、useraddしてsshの設定をして、yum updateしてIptablesでガチガチに固めて、クラックされないように準備してから、Bittorrent Syncを入れて動かします。
…詳細は省略します。さくらVPSの設定や自宅サーバーの設定などでわかりやすい記事が色々すでにありますから、ググるのがいいでしょう。
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こんな風にして、Raspberry Piを持ち歩いて、LXの母艦にできています。重さ45gの母艦です。有線LANがある場所では有線LANをさせばいいし、Android携帯電話のテザリングをONにしたら、自動でつながるように設定してあります。HP200LXからSDを抜いてRaspberry PiのUSBにアダプタでさせば、数十秒後には同期が終わっているというわけです。
日記は以前のエントリ通り、VPS上でcronで一日一回自動ではてダラでアップロードされます。
LXでプチプチ書いておき、宿に入ったらRaspberry Piで自動同期。あとはサーバーがcronで自動でやってくれます。なお、Bllackberryからメールしておいたメモも、サーバー上で取り込んで自動でマージしておいてくれるようにしています。
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こうして、PCやタブレットを使わなくても、HP200LXを実用に使って、インターネット上のサービスと同期も問題なく取れています。簡単で楽に楽しく運用できます。無駄に色々設定している気もしますけれど、それもまた面白い、楽しみなわけです。

シリアルケーブルでHP200LXとRaspberry Piを接続

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HP200LXがRasppberry Piのコンソールに!
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前回Raspberry Piを使って、LXのSDとインターネット上のサービスとのデータ同期を行いました。今回はLXとRaspberry Piを線で繋いでみます。LANケーブルが簡単ですけれど。PCカードの差し替えをするのが面倒なのと電池を食うので、シリアル接続にしてみます。

問題はケーブルです。HP200LXはRS232C(の独自10ピン)、Raspberry PiはUARTと言うのかな、シリアル用のピンで3.3Vのようです。

USBとRaspberry Piを繋ぐケーブルは市販されています。ノートPCなどと繋げるなら、USBからシリアルに繋げるのが簡単そうです。RS232Cでつなげる方は、ケーブルで売っていないこともないですけれど、Raspberry Piにつなげたい方はむき身のケーブルで、ピンにさすようになっていません。どうも、この手のケーブルは市販のものを買うのではなく自分で作るもののようです。秋月電子通商で3V・3.3V・5V系-RS232Cレベル変換基板というものたった500円で売っています。
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小さな基板で、RS232CのDサブ9ピンメスの入るシェルケース(50円)にすっぽり収まります。これを使えばよさそうです、たぶん。
なにしろ手先は器用ではありませんし、工作は下手で、そもそもこの手の知識皆無です。半田付の経験も、LXのクロックアップ程度しかないのです。簡単そうなのが一番と思い、秋月の通販を利用します。

何はともあれ、配線の確認です。ググると、Raspberry Piのピンは、5V電源二つ、三つ目のピンからGND、TX、RXと並んでいるようです。GNDとTXとRXをつなげればいいようです。RS232C変換基板のために5VをRaspberry Piからとって接続すればよさそうです。LXとRaspberry Piをつなげるので、RX/TXをクロスで接続すれば、LXをRaspberry Piのシリアルコンソールにできるはずです、たぶん。

Raspilx13
Raspberry Piは小型軽量、名刺サイズ45gのコンピュータですけれど、液晶画面もキーボードもありません。でも、小型無線LANドングルで、インターネット接続は普通に出来ます。HP200LXなら液晶画面もキーボードもあります。組み合わせれば、かなり使えるような気がします。ノートPCやタブレットがなくても、Raspberry Piの設定変更をしたり、サーバーにsshでつないでメンテしたりできるかもしれません。なんか良さそうなので、得意でない工作をやっってみることにします。

Raspilx36
秋月の変換基板はとても良く出来ていて、簡単にRS232Cの9ピンコネクタの中に仕込めます。あまりに出来がよいので10ピンコネクタで工作するのはやめて、普通にRS232C Dサブ9ピンコネクタでやってみることにします。たぶん、MARISさんみたいに、LXの10ピンシリアルコネクタとDサブ9ピンオスを直結したアダプタを自作するのが一番汎用的でスマートな気がします。今回は、コネパクのDサブ9ピンケーブルとジェンダーチェンジャーの先に、Raspberry Piにつなげる自作ケーブルを接続することにします。
秋月の基板は一枚物の説明書が付いています。これを見て、配線をはんだ付します。raspberry Pi側は、ブレッドボードジャンパーワイヤ(メス)ならさしこめそうです、たぶん。
今回、秋月で調達した材料は、変換基板(500円)、メスコネクタ(40円)、カバー(50円)、ブレッドボードジャンパーワイヤ(オス-メス)(300円10本入り×3袋)です。通販だと、別途送料(500円くらい)がかかりますけれど、まあ安いものです。秋葉原や日本橋に行ければ送料も要らないでしょう。
手持ちのはんだごてとはんだ、ラジオペンチとプラスドライバー、ピンセットとルーペ、熱収縮チューブ、こて台を使用しました。あとテスターとワニ口クリップとはんだ吸い取り線を準備していました。
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あまり苦戦せず完成、早速接続して試します。あれ、なにも出ない。RX/TXを逆にしたら出ました。
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内蔵Datacommで試します。設定は、115200bps、フロー制御なし、COM 1です。ノンパリ8bitストップビット1は標準通りです。
Raspilx01
VT100でも通信できますけれど、ANSIにして、config.sysでdevice=a:\jkit\lxansi.exeを組み込んでおきます。
Raspilx02

おお、出た。
Raspilx04

作業用ユーザーでログインして、試します。おお、素晴らしい。日本語はどうするのかな。とりあえず、
export LANG="ja_JP.SJIS"
Raspilx09

と打ち込んで、シフトJISの日本語テキストファイルをheadやcatで開くと、普通に日本語が表示されました。おお、いいね。
Raspilx21

KTXも試します。
Raspilx25

KTX.CFGは、

baudrate 1152 ;(B) 起動時ボーレート
port 1 ;(A) 0:内蔵 1 or 2 (DOS/V版 1~4)
rflow off ;(A) RS/CSフロー制御
xflow off ;(A) XON/XOFFフロー制御

くらいで、とりあえず試します。おお、出た出た。
Raspilx23

datacommの方がすんなり使える感じかなあ。

Raspilx27

とりあえず、HP200LXをRaspberry Piのコンソールにすることができました。
Raspilx31

HP200LX専用のケーブルがややゴツいです。MARISさんのように、もっとコンパクトなアダプタを作れたらずいぶん小さくまとまるのですけれど、腕がないからなあ。

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変換基板をコネクタケース内に収めて、今日はこれで完成とします。楽しいね。

コンパクトなLX用RS232Cアダプタ作成

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前回は、HP200LXとRaspberry Piをシリアルケーブルでつなぎました。ただ、LX側のケーブルはかさばる状態です。
Raspilx40


これでは持ち歩く気になれません。やはり、ケーブルをもっとコンパクトにしないといけません。
そういうわけで、LX側のケーブルを改造することになります。

Raspberry Piとの接続だけ考えれば、LX独自10ピンのシリアルポートから、Raspberry Piにつなげるケーブルが出ているのがいいのでしょうけれど、それだと、Raspberry Pi専用品になってしまいます。LXにDサブ9ピンコネクタが出ていて、かつコンパクトなものが望ましいです。

しかし、純正ケーブルを切るのはもったいないなあ、と段ボールをあさると、使っていないLX用のケーブルが出てきました。先はDIN8ピンコネクタみたいのになっているものです。これなんだっけ、コネパク付属品かな、どうも使いそうにないから、これを切ってみよう。
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ざくっと切ります。細い線が9本出てきました。テスターであたると、そのうち4本しか結線していませんでした。そうかF1015AのDサブ9ピンケーブルみたいに全結線じゃないのか。でもまあ、Raspberry Piに必要なピンはすべて活きているから、これでいいか。
Raspilx42


HPのサイトで、HP200LXのマニュアルをダウンロードして、通信26-8のピン割り当てを調べます。2がRX、3がTX、5がGNDか。茶色がRX、赤色がTX、緑と黄色がGNDというわけか、了解。
秋月電子通商で、Dサブコネクタ 9P・オス(半田付けタイプ)40円と、Dサブコネクタ用シェル 9P50円が材料です。
手持ちの工具として、はんだごて、はんだ、はんだ吸い取り線、ニッパ、ラジオペンチ、ビニールテーブ、マスキングテープ、ピンセット、プラスドライバー、ルーペ、テスター、わに口クリップ、ブレッドボードジャンパーワイヤを使いました。

よしはんだ付けだ、と予備はんだを盛って作業しますた。テスターで確認、よし。Raspberry Piをつなげてみます。画面に何も出ません。
再度ピンを確認。Dサブ9ピンオス側の、左右を間違えていました。はんだを溶かして線をすべて外し、もう一度はんだ付けしなおします。とほほ。
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今度こそ。Raspberry PiとLXをつなげます。おお!出た出た!
Raspilx48

ずいぶんコンパクトになりました。

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ああ、これで十分だなあ。
Raspilx53

念のためこのケーブルも持って歩けば、Raspberry Piの設定ををLXだけあればなんとかなるようになりそうだな。
Raspilx55


今日も楽しみました。

ファイル転送をHP200LXとRaspberry Piの間で

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そんなわけで、HP200LXをRaspberry Piのシリアルコンソールにして、持ち歩きできるようになりました。

シリアルケーブルでつないだとき、LXとRaspberry Piのファイルのやり取りは、最初に出てきたようにmicroSDを差し換えれば簡単にコピーできます。もし、microSDの抜き差しをしないで、シリアル接続で操作しながらやろうとしたら、どんな方法があるでしょうか。

Raspi50

HP200LX内蔵のDatacommには、バイナリファイル転送の機能があります。このうちのどれかのプロトコルを、Raspberry Piで動かせばいけそうです。

> sudo apt-get install lrzsz

とRaspberry Pi側でインストールして、zmodemを使えるようにします。
lrzszは、 free x/y/zmodem implementationとなっています。
SYNOPSIS
sz [-+8abdefkLlNnopqTtuvyY] file ...
sb [-adfkqtuv] file ...
sx [-akqtuv] file
sz [-oqtv] -c COMMAND
sz [-oqtv] -i COMMAND
sz -TT
rz [- +8abeOpqRtTuUvy]
rb [- +abqRtuUvy]
rx [- abceqRtuUv] file
[-][v]rzCOMMAND

HP200LXのDatacommは、x/y/zmodemに対応しているので、zmodemを使ってみることにします。

まず、適当なファイルをwgetでダウンロードして試します。
もちろん、以前、
> sudo apt-get install wget
wgetのインストールは終わらせてあり、使えるようになっています。

> wget http://www.raspberrypi.org/help/faqs/

ダウンロードされたファイル名がindex.htmlなら、
> sz index.html
となります。わかりにくかったので先にリネームしました。
> mv index.html raspifaq.htm
> sz raspifaq.htm

sz ファイル名
で、Raspberry Pi側からzmodem送信を始めておき、HP200LXのDatacommの[MEMU]-[File]-[Receive]でファイル受信を開始します。
Raspi51

こうして、じっくりHP200LXで読みたいWebのファイルをダウンロードしてLXに転送できます。
UTF-8の日本語ページなども、HTOX.EXEでシフトJISテキストに変換できます。

なお、事前に、HP200LXのDatacommで、[MEMU]-[File]-[Protocol]でZMODEMを選んでおきます。

Raspi52

こうして、zmodemで、hP200LXとRaspberry Piのファイルのやり取りが行えました。
Raspberry Pi -> HP200LXは、
> sz ファイル名
して、Datacommから[MEMU]-[File]-[Receive]

HP200LX -> Raspberry Piは、
> rz
して、Datacommから[MEMU]-[File]-[Send]で、ファイルダイヤログでファイルを指定します。

使っているRaspberry Pi用周辺機器など

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そういえば、あまりRaspberry Piの周辺機器などの細かい話を出していませんでした。

以下Amazonリンクです。

本体
Raspberry Pi Type B 512MB

USBにさしているものは、無線LANドングルと、microSDカードリーダーです。
BUFFALO 無線LAN子機 コンパクトモデル 11n技術・11g/b対応 WLI-UC-GNM

KINGMAX USB接続 超小型カードリーダー microSD/microSDHCに対応 CR-03

バッテリーは、持ち歩き前提なので、
Anker Astro Mini 3000mAh 超小型・スティックタイプ モバイルバッテリー 5V/1A iPhone5S、5C、5、4S/iPad Air/iPad Mini Retina/iPad Mini/iPad/iPod/Galaxy/Xperia/ASUS/Android/各種スマホ Wi-Fiルータ等対応(日本語説明書付き)【PowerIQ搭載】

短くて、高出力対応のケーブルとしてこれを試しています。
オウルテック microUSB充電専用ケーブル 2.4A出力対応 急速充電モデル 50cm Galaxy/Xperia等スマートフォン タブレットPC対応 ブラック OWL-CBJ5(B)-SP/U2A

当初使っていたSDは、8GBのものです。
【Amazon.co.jp限定】SanDisk Extreme Pro SDHCカード UHS-I Class10 8GB (無期限保証)[国内正規品] SDSDXPA-008G-JAZ


その後、microSDカードアダプタと、ヒートシンクを追加しました。
SDの出っ張りを減らし、めっちゃ熱くなるUSB周りを改善するためです。

Raspberry Pi用 microSDカードアダプタ
アイネックス チップ用マルチヒートシンク HM-19A

ケースは入荷待ち中なので、そのうち。

植木屋さんのゲームソフトがフリー化

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先月、Vectorで、植木屋さんがLXで動くゲームソフトの更新をされました。
その際、従来シェアウェアだったソフトもフリー化されて、Vectorにアップロードされました。

具体的には、
結城の無謀(630円)、
Uekiya01


結城の無謀II(1050円)、
Uekiya02


Block Panic(630円)、
Uekiya03

Uekiya04


GOLF LX(945円)
Uekiya05

Uekiya06

がフリーソフト化されました。現在Vectorでフリーソフトとしてダウンロードできます。


その他にも、植木屋さんVectorのページにはフリーソフトが並んでいます。


Uekiya07

たとえば、クレージー伝説 LXなど、ちょこっと遊べて、ついハマります。
Uekiya08



ケースに入れて、Raspberry PiをHP200LXのお供に

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持ち歩きRaspberry Piがとりあえず完成!
Raspilx60

HP200LXとRaspberry Piの組み合わせ利用、特に出張や旅行で宿泊時にも、ノートPCやタブレットなしで、コンピュータを毎日の供とする、持ち歩き先での活用に必要な最後のピースとして、Raspberry Pi用のケースが届きました。

Raspilx69

こんな感じで、航空郵便の封筒で届きました。
注文してから生産待ちで1ヶ月、発送してから一週間、チェコのEMKO Caseから来たものです。

放熱の良さそうなアルミケースを探していて、国内で買うよりずいぶん安かったのです。送料は最初船便かと思ったほど安価でした。製品が11.13ユーロ、送料が6.05ユーロです。本体千五百円の送料800円といったところでしょうか。

裸の基板で持ち歩いていると、電源のmicroUSBの抜き差しで壊しそうですし、放熱に問題が出るのを避けたいと思い、プラでなく金属ケースにしました。

精度はきっちりしていて、安心感のあるケースです。

Raspilx68


使っていないビデオ端子の横からブレッドボードジャンパワイヤでGPIOから4線出して、LXのシリアル接続ができるようにしました。

Raspilx65


バッテリーは、ホテルに入ったときはスマートフォン用の充電ケーブルで給電できますけれど、持ち歩いてどこでも使うには、当然バッテリー駆動できるようにします。
Anker
Astro Mini を輪ゴムでとめています。コンパクトにまとまっています。

Raspilx64


ビジネスホテルに宿泊すると、テレビとか見ませんから、HDMIケーブルでRaspberry Piをつなげて、音楽プレイヤーのスピーカーとしてテレビを使います。操作はLXをつなげて、
omxplayer
や、
mplayer
で再生します。
iTunesでエンコードしたm4aファイルをごっそりwinscpで転送しておきました。winscpではsftpの環境設定で、ファイル名をUTF-8でエンコードを[オン]にしておきます。

こうして出張先ビジネスホテルのBGMもRaspberry Piで演奏します。

Raspilx67

ノートPCやタブレットを持ち歩くのもいいですけれど、Raspberry PiとHP200LXなら小さなものです。
Raspilx62

HP200LXも、Raspberry Piも、それ単体だけだと、どうしても機能的に欠けるところがでてきてしまいます。
けれど、組み合わせれば、sshでサーバーのメンテをするのもずいぶん実用的です。Android端末やiOS端末ばかりいじらなくても、PCやMacを持ち歩かなくても、なんだか楽しくやれてしまいます。

Raspilx61

いじって、楽しんで、実用です。楽しいね。

ChromebookのChrome OSウインドウでubuntuやDebianを動かす

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「Chrome OSウィンドウ内でLinuxが動く」というは気になっていて、ChromebookはHP(ちょっと古くてArmで遅いけど見た目いい)かacerか(acer前モデルc720は高速でみんな楽しくハック対象機種)と検討していたところ、amazonタイムセールacer Chromebook CB3-111の2GB版が安売りしていました。重量1.1kg弱の最新ノートPCで2万円台なら十分遊べると、ポチります。翌朝、数時間でセール品は売り切れになっていましたけれど、その後販売価格が下がってきて、また買いやすくなっているようです。

当日配達されすぐに使い出します。実のところ、Chromebookは開発者モードでハックしなくても、十二分に実用品だと気付かされました。あれ、ブラウザしか動かないOSでGoogle縛りでそんなに軽量でなく価格も安くない、だからゴミだと思っていたのに、すげーいいです。PCは別に持っている前提で、Chromebookは、高速ノーメンテで使いやすいヤツでした。
ちなみに日本語キーボードモデルだったので、確かに右端あたりは変則で気持ち悪いです。タイプミスにはならないのですぐに気にならなくなりました。むしろ、CtrlはAの横に標準で設定できるのが助かりました。
Chrome16


スペックは低めのはずなのに、chromeが高速でビュンビュン動く感じが心地良いです。毎月第二水曜日以降、WindowsUpdateを終わらせなければいけないような気がかりは皆無です。画面も普通に見やすく、notoフォントですけれど読みやすいです。
Chromebookを買ったら、GoogleDriveが100GB 2年間タダでついてきました。DropboxとOnedriveは使ってるけど、Google DriveなんてGoogleアプリのデータの置き場所くらいしか利用していませんでしたけれど、Chromebookの標準ファイラーでは、ローカルストレージの「ダウンロード」に入れたものをひょいと隣のツリーのGooge Driveに入れればいいだけなので、ローカルドライブと同等の使い勝手です。

気軽に日用できる道具、です。
宿泊出張等の外出時に持ち出すのは、もちろんlet's note RZ4がいいですし、日帰りならWindowsタブレットもいいでしょう。高速安定な無線LAN環境が確保されていれば、Chromebookはめっちゃ使えるヤツです。しばらく放置していたからと言ってUpdateが数十個というような悩みはありません。

でも、せっかくだからLinuxの他のディストリビューションを入れてみようと思います。Chrome OSが使えるヤツだと気づいたので、Chrome OSウインドウ内でdebianかubuntuを動かして、vimとか使えれば十分じゃないかと思います。
既に去年から日本語の情報もあるようですし、日経Linux3月号に大橋 源一郎さんの記事も出ているらしいです。

「デベロッパーモード」というのがあるらしいです。がちがちセキュアなChromebookだと思っていたのに、これはなんだろうと思ったら、The Chromium ProjectsのDeveloper Modeページに詳細な説明がありました。なるほどー。ひっかかっていた疑問が氷解しました。Google Chrome OS デバイスは、「セキュア」かつ「オープン」でなければならない、という二つの要件をよく検討してデザインされたものでした。

デベロッパーモードにすることで、たとえばubuntuや、オープンソースのChromium OSを自分で好きなようにカスタマイズして、Chromebookに入れることができます。でも一般ユーザー(と開発者)の安全のため、モード変更には5分かかり、ユーザー設定データは全消去され、デベロッパーモードでの起動時には必ず警告画面が出て、CTRL+Dを押さないと20秒後にbeep音が鳴り響きます。

Chrome01

デベロッパーモードとブートの概要については、Chrome OS Verified Boot (presented by one of the Chrome OS engineers at the University of Utah, Feb 2012.)がとっつきやすかったです。

実際に各boot modeで操作するには、Verified Boot Presentationがboot modesやcrossystemの説明がまとまっていて読みやすかったです。

さて、実際にやってみます。
事前に、リカバリメディアを作成しておきます。4GBのSDが余っていたのでそれを使いました。
Chromeウェブストアから純正ツールのChromebook リカバリ ユーティリティを入れて、SDかUSBメモリでリカバリメディア作成しておきます。機種を指定して作成するので、正常動作中に作っておくのが自動で選択できて一番楽です。ぼくは後で使うことになりました。

まずはリカバリーモードで起動します。ESC と F3(Refresh)キーを押しながら電源オンです。
Chrome17

英語で表示されるので、左矢印で日本語を選べます。右で進めると沢山の言語で表示されて、面白いです。
Chrome03

ここでCTRL+Dを押し、ENTERを打てば、デベロッパーモードに移行開始します。5分間待たされて、ユーザーデータと設定が消去され、再起動します。
Chrome02

さあ、これでGoogleやメーカーのサポートには頼れずに、自分でなんとかすればいい世界に入れたわけです。
Chrome04

デベロッパーモードのChrome OS上で、最初から設定です。と言っても、言語と無線LAN接続設定して、gmailアカウントでログインするだけですけれど。

あれ、じゃあChromebookの通常の初期設定と一緒のようです。デベロッパーモードと言っても、この時点ではまだ環境に手を入れていないので、整合性確認された一般モードと同じように動きます。
ちなみに、デベロッパーモードでリカバリをすると、この時点の環境に戻ります。~/Downloadsは消去されているので、やり直しです。デベロッパーモードのままでリカバリもできるわけです。リカバリしても、デベロッパーモードのままなので、サポートなしで自分でなんとかする世界です。スペースバーを叩いて一般モードに戻っていく道もありますけれど、例によって5分待たされ、全消去されてやり直し、ブラウザのみに閉じた世界に逆戻りではあります。

croutonです。
後でもいいけれど、まず、crouton integration extensionを追加しておきます。Chrome OS上でLinuxの他ディストリビューションをウインドウで使うために必要な拡張機能となります。Chromeウェブストアで検索してもでてこないので、リンクをたどって入れます。

https://goo.gl/fd3zcからcroutonをダウンロードします。もちろん、普通にダウンロードフォルダに保存されるわけです。

croutonはchroot環境を簡単に構築するためのスクリプトです。まずcroshターミナル画面をCtrl+Alt+Tで出し、
shell
と入力してroot権限可能なchronosシェルを起動します。ここが一般モードとデベロッパーモードで違います。一般モードでは同様に操作しても、root権限可能なシェルを使えないわけです。

$ sh ~/Downloads/crouton
croutonのオプションは色々あるようです。
Chrome06

Chrome07

$ sh ~/Downloads/crouton -r list
croutonで入れられるディストリビューションの一覧です。ubuntu, debian, kaliのようです。
Chrome08


$ sh ~/Downloads/crouton -t help
オプションでデスクトップ環境等を選べるようです。
Chrome09

Chrome10

Chrome11

まずは定番のxfce4です。
$ sudo sh ~/Downloads/crouton -t xiwi,xfce -r trusty
風呂に入ったらとっくにインストールが終わっていました。ユーザー名とパスワードを入れて完了です。
Chrome12

$ sudo startxfce4
で、全画面で起動し、ウインドウ表示にします。
おお、動いた。とりえあえずsudo apt-get updateとsudo apt-get upgradeを無意識にします。
Chrome13

しかしxfceってどうなのかな、ubuntuだったらunityかな。
chrootのtrustyフォルダ(/usr/local/chroots/trusty)を削除し、やり直します。

$ sudo sh ~/Downloads/crouton -t xiwi,unity,keyboard -r trusty
今度は時間がかかりました。
あー、ubuntuっぽいね。日本語環境も入れて、と。うーん。
unity慣れないなあ。
Chrome00

そもそもXとかいらないんじゃあ…。一式あると便利なのかなあ。

$ sudo su ~/Downloads/crouton -r wheezy -t xiwi,keyboard,audio,lxde-desktop
容量の一番少なくて一式あるのはこんなもんかな。debianで、lxdeにしてみよう。

Chrome15

$ sudo startlxde
ああ、これでいいや。
日本語化しなきゃ。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
$ sudo apt-get install vim nkf lv
$ sudo apt-get install locales
$ sudo dpkg-reconfigure locales
$ sudo aptitude -y install task-japanese
$ sudo aptitude -y install task-japanese-desktop ibus-mozc
とかかな。ぼちぼち調べて試していこう。

vimでタイムスタンプ入れるのは、確か…。
Vimで現在日時を自動的に挿入する方法 - 結城浩のはてな日記
これこれこんな。

他のLinuxディストリビューション入れると、色々なノウハウをそのまま使わせてもらえばいいので、やっぱり助かります。

一方、Chrome OSで行く道もあります。この場合、ローカルで日常やっている作業をクラウドやインターネット上のサーバーで処理できるようにしていくことになり、これはこれで面白い道です。そちらはまた別のエントリにします。


64bit OSでapptoutをビルドする

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Chromebookはインストールできるアプリケーションソフトは基本ローカルアプリではなく、Webアプリやブラウザの拡張機能となります。
デベロッパーモードに移行するのも楽しいですけれど、ブラウザ上で過ごせる環境や、Webアプリで済んでしまうというのは今時の流儀なのかもしれません。

つまりは、個々の端末ではなく、クラウド側で処理が行われるようにすればいいわけです。振り返ってみると、PCでも、それこそRaspbery Piでも、ローカルでやっていることで独自の処理というのは限られています。
ぼくの場合は、HP200LXで書いた時記をはてなにアップしたり、Google CalendarのデータをHP200LXのAppointmentsに自動追加したりといった処理になります。これはテキストファイルの文字コードの変換や、apptoutとスクリプトでの処理で、HP200LXでもできるようにしているけれど時間がかかるので主にPCで実行しています。

インターネット上のサーバーで、apptoutが動けば移行は可能です。そういえばなんでそうしなかったんだっけと思い出すと、32bitのLinuxではmake一発でビルドして動くapptoutが、64bit版のCentos6.5でadb更新が正常にできなかかったからだと思い出します。

64bit OSだと期待したように動かない理由は分かりませんけれど、ソースは公開されてPDS宣言されているので、分からないなりに試すことくらいはできるでしょう。

K's Indexのソフトウェアダウンロードでソースが公開されています。
apptout-0.86b.tar.gz (30KB)をダウンロードして解凍します。
64bit OSになって、32bitとの違いというと何だろう。ポインタが64bitになるとかかな。ググると、longが32bitから64bitになるらしいです。そうなんだー。よくわからないや。
apptout.hのtypedef struct DBHeader{に、 long iLookUpSeek; とあります。この辺とかかな。うーん、わからない。


で、ソースのlongをすべてintに置換してみます。この辺りで動くものかどうか試してみます。
tgzに固めて、64bit Linuxのサーバー上にコピーして、tar zxvf apptout-0.86b_64.tgzしてcd apptout-0.86b_64してmakeします。

動作確認してみます。おお、手許のデータでは、無事adbが更新されてレコード追加できたぞ。
良く分からないけど、動いたみたいだから、しばらくこれでいってみよう。

そんな感じで、これまでローカルで実行してきた処理を、インターネット上のサーバーで動作するようにしていけば、Chromebookでも日常支障がなくなってくるかもしれません。
ワンコインvpsや千円程度のvpsを契約していて、そちらで実現してみました。月に5百円程度のサーバーでも、自分のための処理なので全く問題ありません。

今回はChrome OSの流儀に自分の運用を合わせて、Chromebookでも日常作業できるようにする方向でした。

そんなこと言っても、vps上に今ローカルで使っているアプリを全部構築するなんて現実的じゃないよ、ChromeウェブストアのWebアプリやブラウザ拡張機能じゃ全然足りないよ、という話の対応については次回エントリです。

ChromebookでシフトJISテキストファイルを保存するChrome拡張を作る

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Cbook51
Chromebookでは、ローカルのテキストファイルを作成・編集するアプリも色々あるようです。
CaretやTextといったアプリを使わせて頂いています。

Chromeウェブストアを見れば、たくさんこの手のアプリが並んでいます。

ただ、作成されるテキストファイルがUTF-8になるのがちょっと困っていました。確かに標準的な形式ですけれど、ぼくはHP200LXのLEで読みたいときがあるので、いわゆるシフトJISがいいのです。
HP200LXのSDにChromebookでコピーしてから、HP200LX側で、nkfやhtoxを利用して変換すれば済みます。でもmaxdos経由や生DOSでないとメモリも足らないし、時間も少しかかるので、使い勝手がよくありません。
少し検索しても、簡単にシフトJISでテキストを保存してくれそうなアプリを見つけられませんでした。

ブラウザをテキストエディタにできるURIもshift-JISにして試してみました。
ブラウザが簡易エディタに
これだとシフトJISで保存できたけれど、余計なタグがたくさん付いてしまい、除去するのが面倒でした。

なければ作ってしまえばいい、というわけで、初めてChrome拡張とやらを作ってみることにします。なにしろJavaScriptなんて一度も書いたことがありません。ググって参考になりそうなアプリの吐き出し部分のcharsetでもいじればいいのかと思っていたので、気軽に作り方を調べます。
公式サイトにサンプルとかあるみたいです。あとはテキストをシフトJISで保存できればいいじゃん、などと思ったものの、JavaScriptからシフトJISテキストを出力するサンプルとか見つけられませんでした。どうやら、JavaScriptの文字列は内部的にはUTF-16で、UTF-8に変換するのは標準で簡単にできるもののようです。

文字コード変換ライブラリを見つけました。素晴らしい!
ぽりごんさんのJavaScriptで文字コード変換ライブラリ作ってみた | 圧縮電子どうのこうの
polygonplanet/encoding.js · GitHub
このencoding.jsを使わせてもらうことに決めます。MITライセンスのようです。

なんかわからないけど、簡単に使えそうです。


// string to array 文字列を配列に変換
var unicodeArray = Encoding.stringToCode(memo);
// encode shift-JIS encoding.jsでシフトJISに変換
var sjisArray = Encoding.convert(unicodeArray, 'SJIS', 'UNICODE');

これで、シフトJISに変換してくれます。簡単!
これでいけるはず、と試すと、どうやら配列で返ってきます。stringにもできるようです。でもそれを出力しようとしても、なかなかうまくいかずに苦戦します。へえ、JavaScriptって、昔はローカルファイルを扱えなかったけど、今はできるんだ。

// Create a FileWriter object
if (memo.length) {
window.URL = window.URL || window.webkitURL;
var blob = new Blob([outBuffer], {type: 'application/octet-stream'});
var lnk = $id("download");
lnk.download = filename;
lnk.href = window.URL.createObjectURL(blob);
}

全くわけもわからず試行錯誤の結果、とりあえず動くものが出来ました。

せっかくシフトJISに変換しても、stringに入れてしまってはだめで、バイナリで扱ってやるのか。


// make file
var len = sjisArray.length;
var outBuffer = new ArrayBuffer(len);
var outView = new Uint8Array(outBuffer);
for(i=0 ; i <len ; ++i) {
outView[i] = sjisArray[i];
}

拡張機能にするのは、Chromeブラウザ上でフォルダを指定するだけです。簡単だー。

Chromeのバーにアイコンが常駐し、アイコンクリックするとメモを打ち込めます。
ここにUTF-8で作っておいたテキストからコピペして、saveボタンをクリックすると、ダウンロードリンクが生成されるというものです。

Cbook55

ダウンロードリンクをクリックすれば、ローカルにファイルを保存できます。

Cbook56

このときファイルダイヤログが出るので、ファイル名を変更することもできます。

Cbook57

デフォルトは「memo20150317.txt」のような形式です。

Cbook52

インストールは、Chromeメニュー - その他のツール - 拡張機能の画面を出して、そこにsjismemo.crxファイル(右クリックで名前つけて保存してください)をドロップするだけです。自分用なのでChromeウェブストアに登録もせず、手元でパッケージ化しただけです。

Cbook53

crxファイルはzipファイルなので、拡張子を.zipに変えたら、解凍して全ソースを見られますし、修正してChromeブラウザ上でパッケージ化も簡単にできます。

あー、やった。ChromebookでもローカルにシフトJISテキストを普通に保存できました。

Cbook54


次のエントリに続きます。Chromebookが実用になるのはまだこれからです。

Chromeウェブストアで公開しました。(03/20/2015)

アプリでChromebookを使い倒す

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Chromebookは実用品です。

標準のアプリや、Chromeウェブストアにたくさんあるアプリで、一通りのことはできます。
Screenshot_20150317_at_184426

よく使うのは、

Secure Shell
とりあえずこれでなんでもできますね。

Screenshot_20150317_at_182851

Chrome リモート デスクトップ
Mac miniには、これでばかり入っています。物理接続のディスプレイを見ることはまれです。
Screenshot_20150317_at_183128


Pixlr Editor
画像編集アプリは色々あるようです。定番のこれを使っています。
Screenshot_20150317_at_183538


KeePass Chrome
パスワード管理定番のKeePassも動きます。
Screenshot_20150317_at_183722


File System for Dropbox
Chromebook標準のファイラーに、Dropboxをマウントできます。便利です。
Screenshot_20150317_at_183635


Caret
定番、おすすめのテキストエディタです。シフトJISは前回のエントリ通りです。
Screenshot_20150317_at_183659

RPN Calculator
RPN電卓も普通にあります。
Screenshot_20150317_at_183815

Text
テキストエディタです。
Screenshot_20150317_at_183357

えあ草紙・青空図書館
青空文庫の読書アプリです。
Screenshot_20150317_at_184217

OneDrive
MS純正OneDrive。
Screenshot_20150317_at_183253

Google純正のGMAIL等は言わずもがなです。もちろんオフラインでも使えます。
Googleマップは、Windows上のブラウザだとメモリ食いで動きがイマイチとか思っていましたけれど、Chromebookでは極めて快適に動きます。ぼくは安売りしていた2GメモリのChromebookですけれど、Windowsではありえないくらい余裕で動作します。高速・安定・セキュア・手軽は本当です。

Chromeウェブストアはすでに充実しています。でも、さらにアプリは追加可能です。次のエントリに続きます。

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