そんなわけで、HP200LXをRaspberry Piのシリアルコンソールにして、持ち歩きできるようになりました。
シリアルケーブルでつないだとき、LXとRaspberry Piのファイルのやり取りは、最初に出てきたようにmicroSDを差し換えれば簡単にコピーできます。もし、microSDの抜き差しをしないで、シリアル接続で操作しながらやろうとしたら、どんな方法があるでしょうか。
HP200LX内蔵のDatacommには、バイナリファイル転送の機能があります。このうちのどれかのプロトコルを、Raspberry Piで動かせばいけそうです。
> sudo apt-get install lrzsz
とRaspberry Pi側でインストールして、zmodemを使えるようにします。
lrzszは、 free x/y/zmodem implementationとなっています。
SYNOPSIS
sz [-+8abdefkLlNnopqTtuvyY] file ...
sb [-adfkqtuv] file ...
sx [-akqtuv] file
sz [-oqtv] -c COMMAND
sz [-oqtv] -i COMMAND
sz -TT
rz [- +8abeOpqRtTuUvy]
rb [- +abqRtuUvy]
rx [- abceqRtuUv] file
[-][v]rzCOMMAND
HP200LXのDatacommは、x/y/zmodemに対応しているので、zmodemを使ってみることにします。
まず、適当なファイルをwgetでダウンロードして試します。
もちろん、以前、
> sudo apt-get install wget
wgetのインストールは終わらせてあり、使えるようになっています。
> wget http://www.raspberrypi.org/help/faqs/
ダウンロードされたファイル名がindex.htmlなら、
> sz index.html
となります。わかりにくかったので先にリネームしました。
> mv index.html raspifaq.htm
> sz raspifaq.htm
sz ファイル名
で、Raspberry Pi側からzmodem送信を始めておき、HP200LXのDatacommの[MEMU]-[File]-[Receive]でファイル受信を開始します。
こうして、じっくりHP200LXで読みたいWebのファイルをダウンロードしてLXに転送できます。
UTF-8の日本語ページなども、HTOX.EXEでシフトJISテキストに変換できます。
なお、事前に、HP200LXのDatacommで、[MEMU]-[File]-[Protocol]でZMODEMを選んでおきます。
こうして、zmodemで、hP200LXとRaspberry Piのファイルのやり取りが行えました。
Raspberry Pi -> HP200LXは、
> sz ファイル名
して、Datacommから[MEMU]-[File]-[Receive]
HP200LX -> Raspberry Piは、
> rz
して、Datacommから[MEMU]-[File]-[Send]で、ファイルダイヤログでファイルを指定します。