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Channel: こばこのひみつ
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シリアルケーブルでHP200LXとRaspberry Piを接続

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HP200LXがRasppberry Piのコンソールに!
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前回Raspberry Piを使って、LXのSDとインターネット上のサービスとのデータ同期を行いました。今回はLXとRaspberry Piを線で繋いでみます。LANケーブルが簡単ですけれど。PCカードの差し替えをするのが面倒なのと電池を食うので、シリアル接続にしてみます。

問題はケーブルです。HP200LXはRS232C(の独自10ピン)、Raspberry PiはUARTと言うのかな、シリアル用のピンで3.3Vのようです。

USBとRaspberry Piを繋ぐケーブルは市販されています。ノートPCなどと繋げるなら、USBからシリアルに繋げるのが簡単そうです。RS232Cでつなげる方は、ケーブルで売っていないこともないですけれど、Raspberry Piにつなげたい方はむき身のケーブルで、ピンにさすようになっていません。どうも、この手のケーブルは市販のものを買うのではなく自分で作るもののようです。秋月電子通商で3V・3.3V・5V系-RS232Cレベル変換基板というものたった500円で売っています。
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小さな基板で、RS232CのDサブ9ピンメスの入るシェルケース(50円)にすっぽり収まります。これを使えばよさそうです、たぶん。
なにしろ手先は器用ではありませんし、工作は下手で、そもそもこの手の知識皆無です。半田付の経験も、LXのクロックアップ程度しかないのです。簡単そうなのが一番と思い、秋月の通販を利用します。

何はともあれ、配線の確認です。ググると、Raspberry Piのピンは、5V電源二つ、三つ目のピンからGND、TX、RXと並んでいるようです。GNDとTXとRXをつなげればいいようです。RS232C変換基板のために5VをRaspberry Piからとって接続すればよさそうです。LXとRaspberry Piをつなげるので、RX/TXをクロスで接続すれば、LXをRaspberry Piのシリアルコンソールにできるはずです、たぶん。

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Raspberry Piは小型軽量、名刺サイズ45gのコンピュータですけれど、液晶画面もキーボードもありません。でも、小型無線LANドングルで、インターネット接続は普通に出来ます。HP200LXなら液晶画面もキーボードもあります。組み合わせれば、かなり使えるような気がします。ノートPCやタブレットがなくても、Raspberry Piの設定変更をしたり、サーバーにsshでつないでメンテしたりできるかもしれません。なんか良さそうなので、得意でない工作をやっってみることにします。

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秋月の変換基板はとても良く出来ていて、簡単にRS232Cの9ピンコネクタの中に仕込めます。あまりに出来がよいので10ピンコネクタで工作するのはやめて、普通にRS232C Dサブ9ピンコネクタでやってみることにします。たぶん、MARISさんみたいに、LXの10ピンシリアルコネクタとDサブ9ピンオスを直結したアダプタを自作するのが一番汎用的でスマートな気がします。今回は、コネパクのDサブ9ピンケーブルとジェンダーチェンジャーの先に、Raspberry Piにつなげる自作ケーブルを接続することにします。
秋月の基板は一枚物の説明書が付いています。これを見て、配線をはんだ付します。raspberry Pi側は、ブレッドボードジャンパーワイヤ(メス)ならさしこめそうです、たぶん。
今回、秋月で調達した材料は、変換基板(500円)、メスコネクタ(40円)、カバー(50円)、ブレッドボードジャンパーワイヤ(オス-メス)(300円10本入り×3袋)です。通販だと、別途送料(500円くらい)がかかりますけれど、まあ安いものです。秋葉原や日本橋に行ければ送料も要らないでしょう。
手持ちのはんだごてとはんだ、ラジオペンチとプラスドライバー、ピンセットとルーペ、熱収縮チューブ、こて台を使用しました。あとテスターとワニ口クリップとはんだ吸い取り線を準備していました。
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あまり苦戦せず完成、早速接続して試します。あれ、なにも出ない。RX/TXを逆にしたら出ました。
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内蔵Datacommで試します。設定は、115200bps、フロー制御なし、COM 1です。ノンパリ8bitストップビット1は標準通りです。
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VT100でも通信できますけれど、ANSIにして、config.sysでdevice=a:\jkit\lxansi.exeを組み込んでおきます。
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おお、出た。
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作業用ユーザーでログインして、試します。おお、素晴らしい。日本語はどうするのかな。とりあえず、
export LANG="ja_JP.SJIS"
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と打ち込んで、シフトJISの日本語テキストファイルをheadやcatで開くと、普通に日本語が表示されました。おお、いいね。
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KTXも試します。
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KTX.CFGは、

baudrate 1152 ;(B) 起動時ボーレート
port 1 ;(A) 0:内蔵 1 or 2 (DOS/V版 1~4)
rflow off ;(A) RS/CSフロー制御
xflow off ;(A) XON/XOFFフロー制御

くらいで、とりあえず試します。おお、出た出た。
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datacommの方がすんなり使える感じかなあ。

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とりあえず、HP200LXをRaspberry Piのコンソールにすることができました。
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HP200LX専用のケーブルがややゴツいです。MARISさんのように、もっとコンパクトなアダプタを作れたらずいぶん小さくまとまるのですけれど、腕がないからなあ。

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変換基板をコネクタケース内に収めて、今日はこれで完成とします。楽しいね。


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